西洋や中国では食器は同じデザインのセットでサーブされますが、日本では料理によってそれを引き立てるような器がそれぞれに選ばれ、食卓の上に舞台のような美しい世界が作られます。日本は世界で一番の焼き物好きだと言われるそうです。
ヨーロッパでも古くから日本の伊万里、有田の美しい磁器は高い評価を得てマイセンなどにも大いに影響を与えたということですが、そういう外国人が備前や萩などの違う味わいの陶器を見たときにどう思うのかとても興味があります。 いつか是非聞いてみようと思います。
さて日本の焼き物はその作り方を大きく分類すると下の3種類に分けられます。20代までの若い間は絵付けの美しい九谷や有田が好きで、染め付けさえもまだそのよさを認識していませんでした。しかし年をとるにしたがって、飾りを取り除いたもののなかにある美しさに気付きはじめ、磁器よりも陶器にこころひかれるようになってきましたが、まだ焼き締めの良さを十分に理解できるところまでは至っていません。それでも信楽はわかるのですが、備前はどうも…。それとも備前は男性向きなのでしょうか。
- 焼き締め
- 無釉のまま1200-1300℃の高温で焼いた焼き物。非常に堅牢で、吸水性は陶器よりも低い。備前、信楽、常滑に多く見られる。
- 陶器
- 粘土から作られその上にガラス質の釉薬を流して焼くことにより、素地の吸水性の高さをカバーするとともに釉薬と素地の組み合わせでさまざまな魅力を生み出す。唐津、萩、楽、美濃焼きなど多くの名産地がある。
- 磁器
- 石英を多く含んだ陶石から作られ、焼くとガラス化が進むため堅く吸水性がほとんど無い。江戸時代には西欧にも多く輸出され、マイセンの発祥の元となった。精緻な絵付けも大きな魅力である。有田、九谷、砥部焼きが有名。
このブログでは産地、釉薬、形などさまざまな分類のしかたが混在するカテゴリーになってしまいそうですが、わたしの好きな陶磁器を取り上げていく予定です。


